(写真提供:ケビン・ウィンター/ゲッティイメージズ)
任天堂の頃年次株主総会のQ&Aでは、オスカー賞にノミネートされたイルミネーション・エンターテインメントの創設者兼最高経営責任者(CEO)であるクリス・メレダンドリ氏が同社の取締役会に追加されたことが明らかになった。
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会見の中で、任天堂代表取締役社長の古川俊太郎氏は、「クリス・メレダンドリ氏の社外取締役就任は、任天堂の将来にどのような影響を期待しますか?」と質問された。任天堂の中核事業はハード・ソフト一体型のゲーム専用プラットフォーム事業であり、その事業を継続的に成長させるためには、映像コンテンツやテーマパークなどの分野で任天堂IPの利用者数を拡大することが基本戦略となっています。メレダンドリ氏の就任により、任天堂にとってビジュアルコンテンツの分野はより重要な位置を占めるようになるのでしょうか?」
古川氏は回答の中で次のように説明した。
「クリス・メレダンドリはイルミネーション・エンターテインメントの創設者であり、プロデューサーとして数多くの映画を制作した経験を持っています。卑劣な私ミニオンを導入したフランチャイズ。企業経営者として、またエンタテインメントの分野において幅広い経験と見識を有しており、客観的な視点から当社の経営を適切に監督していただくとともに、当社経営陣に対して有益な助言をいただけるものと期待しております。メレダンドリ氏は、業務を執行しない独立した社外取締役として選任されており、業務執行には直接関与しません。しかしながら、同氏のエンターテインメント分野における豊富な経験と知識は、当社の取締役会の意思決定に有益な影響を与えるものと考えております。
「ビジュアルコンテンツの拡充に関しては、スーパーマリオ』の映画化を発表し、その他のプロジェクトも進行中であることを発表した。ご指摘のとおり、当社のコア事業はハード・ソフト一体型のゲーム専用プラットフォーム事業です。しかし、そのビジネスを継続的に繁栄させ、成長させていくためには、普段ゲーム機をプレイしない人でも任天堂のキャラクターに触れられる機会を作る必要があります。この取り組みの一環として、ビジュアルコンテンツが私たちにとって重要になる可能性があります。」
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また、質問者は、代表取締役の宮本茂氏がこの分野で指導的な立場にあると思われるとして、同氏の考えを聞きたいとも求めた。宮本氏はこう付け加えた。
「これは彼の監督就任とは直接関係ありませんが、私はクリスと一緒に5年以上仕事をしてきました。スーパーマリオ映画。その関係を通じて、彼は任天堂の視点を本当に理解するようになったと思います。海外のメディア制作に携わる人には任天堂の考え方を理解するのは難しいと思いますが、クリスはなぜ任天堂がキャラクターやビジュアルコンテンツを作るのかを本当に理解しています。
「私たちは、ハードウェアとソフトウェアの統合ビジネスを世界的に拡大するために、モバイルおよびビジュアルコンテンツに取り組んでいます。モバイルコンテンツに取り組むことで、任天堂のゲームシステムは世界の一部の地域には届いているかもしれないが、普及していない地域もたくさんあるということを改めて思い知らされました。私たちは任天堂ブランドを理解し、任天堂を好きになってもらう活動を行うことが非常に重要であると考え、モバイル事業を始めました。その結果、ビジュアルコンテンツの重要性を認識しました。任天堂は、ゲームだけでなく映像コンテンツを持つことで、そのコンテンツをさらに世界中に展開し、企業としてさらに強くなることができます。当社はゲーム開発会社ということで、映画も簡単に作れるのではないかと誤解されがちです。確かに、ビジュアル コンテンツの作成プロセスとゲーム開発プロセスには、考え方が似ている部分もありますが、違いもあります。」
宮本氏は、配給を含む映画ビジネスは変革期を迎えており、メレダンドリ氏の「ハリウッドでの長年の経験」のおかげで、今後任天堂にとって大きな貢献となるだろうと述べて締めくくった。